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2017,09,19 Eurasian Plateの東端と西端【この頃思うこと-74-】  日本とアイスランドは地学上では火山帯上の島で、同じEurasian Plate の東端と西端がそれぞれ海に沈む内側にあり、後者はあまり日本では知られないが北端が北極圏に接し、北海道と四国をあわせた程の面積に人口40万弱と言う。  2006年に74歳直前で退職し体力もまだあり余暇をもてる身になったので、すぐに九州ドライブ1周した後、米国のバス周遊ツアーで8月初め2週間のアイスランド周遊に参加した。白夜の季節で朝の2時 [この頃思うこと]

2017,09,19,7Eurasian Plateの東端と西端【この頃思うこと-74-】

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 当ブログは30年ほど昔に1時間半の講義の中間に眠気覚ましとして始めた会社時代の時空を超えたはなしに始まる駄文だが300編ほど溜まった。このブログをScroll down して左側の任意のマイカテゴリーをクリックするとそれ毎にも読める ************************************************************************************ 

 日本とアイスランドは地学上では火山帯上の島で、同じEurasian Plate の東端と西端がそれぞれ海に沈む内側にあり、後者はあまり日本では知られないが北端が北極圏に接し、北海道と四国をあわせた程の面積に人口40万弱と言う。

 2006年に74歳直前で退職し体力もまだあり余暇をもてる身になったので、すぐに九州ドライブ1周した後、米国のバス周遊ツアーで8月初め2週間のアイスランド周遊に参加した。白夜の季節で朝の2時くらいから夜中近くまで明るかった。小型バスは首都レイキャビックを起点に時計回りで毎日8時過ぎから午後6時頃まで移動し見物をした。島民の多くが海岸近くの漁村や山寄りの放牧場、散在する観光地のホテルなどに住んでいる。昔の一時期には5割近くあった森林が伐採され(植物の生長が10倍近く遅いのに気付かず)いまは数パーセント残る程度で、至る所が茶褐色の富士山の頂上の様な溶岩むき出しの急な山や丘が連なる。そこでは多くの瀧や地獄谷を彷彿させる水蒸気の吹き上げ、池や湖水、その一つでヤブ蚊の大群に息を止め、氷河と隣接した活火山、巨大な人工の温泉プールなど、毎日適度な観光を白夜のおかげで朝8時出発し8キロ近く山や急な丘を歩かされ夕方6時近くまで楽しんだ。2週間の観光をこの短文で紹介するのは無理なのでこれで終わる。

 しかし、同国は日本と同じPlate上にありながらその両者間のあまりにも大きな違いには、短期間ながらの滞在で認識を改め驚く以外はなかった。日本は人口も圧倒的に多いし、国の7割ほどは自然豊かな森林だが、2割にも満たない平地はほとんどが舗装された道路や人工物に覆われ、そうかと思えば活火山や森林渓谷も諸所にあり、何よりも四季に恵まれ、千数百年の歴史と独特の文化がある。長年そこに住んでいて同島との比較で改めてそれらに気付かされる。

 以前【ことばの話】でも書いたがグループは英・米・豪・NZの英語圏に日・伯の6か国の夫婦と同国のドライバー兼ガイドの13人で、毎日の夕食後数時間はそれぞれの訛りのある英語で話すが皆話題も豊富でお国自慢も交え、今日は自分たちがと話を競い合っての会話は楽しめた。私達もそれに割り込むのに精一杯だったがガイドの同国に関する説明は特に興味深かった。中でも同国が純粋な同国語(ケルト語の一種)保持に国の制度として苦労し、外来の単語は英語といえども検閲があり同国の語彙に翻訳し外来語のままでは使えないとか。日本語では本来読み方は一つの表意文字の漢字を同意のヤマトことばのフリカナに遣い始めただけにいまや外来語、とくに英単語のカナ表現で日本でしか通用しない語彙語に溢れているのとは好対象だ。最近のテレビ(これもその一つだが)でその氾濫に、ふと同国のことが頭に浮かび、その連想でこの標題の駄文に発展した次第だ。


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2017,07,18 宗教について【この頃思うこと-69-】 [この頃思うこと]

下記標題の文は同日付で一旦アップしたが読者からキリスト教以外の教えを曲解しているとの指摘もあり二日後に一応は抹消した。しかし、その可能性もあるが所詮千数百字で自分の宗教観を述べるにはどう書き直しても難しいく敢えて若干の語句訂正でで連番もそのままここに再度アップする。      

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 当ブログは30年ほど昔に1時間半の講義の中間に眠気覚ましとして始めた大学時代の時空を超えたはなしに始まる駄文だが300編ほど溜まった。このブログをScroll down して左側の任意のマイカテゴリーをクリックするとそれ毎にも読める。

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2017,07,18 宗教について【この頃思うこと-69-】

世の中一般に宗教は縁遠くなったようだ。それは、50年程昔には短命の早婚で多くは臨終を自宅で迎えたが、いまは長寿・晩婚・親子別所帯の豊かで多忙な生活に紛れ内省の機会も少なく、宗教は「非科学的で胡散臭く、叶わぬときの神頼み的」になっているからかも知れない。一方、鬱で悩む人が多いのも事実だ。

 幼児洗礼の私は戦中も教会に在籍したが、戦後の中・高校は科学一辺倒の無宗教だった。大学の内燃機関の授業で黒板一杯「色即是空」と大書した1時間の話に驚き人生を考えた。教会門前で幾度も逡巡の末、牧師への「奇跡話は信じられない」との質問に「まず信じることで、奇跡話は次第に意味が分かってくる」との答。一大決心で堅信(自身の信仰表示)を受けた。その後50年の現役生活の間、仏教の言う四苦八苦で何度も躓き苦しい時期もあったが、後半19年はキリスト教系の大学に移り信仰を保てけた。その間に棚上げの奇跡問題はどうなったのか

日曜学校の紙芝居で習った旧約聖書の1週間の天地創造、誘惑で知恵と原罪を得る話、など宗教は人類何万年もの間少数の賢人が、迷信のみの大衆にその時代で理解可能な具体的な例え話をしてきたと思い始めた。日本では一神教に「神」と被創造の「八百万の神」の「神」と同じ文字を用いたのが混乱の源泉とは思うが、被造物の自然や先祖を尊崇するのは日本的で良い風習だと思う。仏教には日本人の常識程度の知識しかないが釈迦は死後のための現世でなく現世を大事に生き抜くことと説いたのをこの5月3日のブログで書いた。

 キリスト教にはニケア信条(信教)があり、それにはキリストの生誕と死後三日目の肉体の復活の奇跡が含まれる。現実としては十字架後に逃亡した弟子達が三日目に改心し伝道を始め、2000年経ったいまも何億人もの信者の心に生きている(精神的な復活)のは事実である。誕生の奇跡は神格性を信じる以上は信じるしかない。「死後の蘇りと来世の命」に関しては信条では「待ち望みます」と書かれている。したがって私はこの信条を全て受け入れる信者の端くれだと思っている。

 聖書の一字一句が重要と進化論も否定する原理主義者がいる一方、新約聖書の学問的研究でキリスト自体の言葉と弟子達の見解を識別研究する信者も米国には存在する。勝手な解釈だがキリスト没後の数百年でその神格化のために信者達が書き加えた(奇跡物語)が結果的には信仰を妨げているかにも思えるほどだ。信仰は個人の問題で他の宗教には寛容とは思うが、イスラム教はモハメド当時の食べ物や風習を、技術や環境が当時と大きく変わった今も絶対視する点で多くの問題を孕んでいるかに私には思える。また、死は仏陀が使命を果たし老境で、キリストが若い伝道使命の途中だった違いにも最近気付いた。これまでの西欧社会の発展に寄与した科学は、急速に進み今ではビッグバン理論でマクロな宇宙と超ミクロとの世界を統一できる多次元の新理論の研究が進行中だが未知なことが多い。

 私も現役の70歳半ばまではともかく、80歳を過ぎる頃には、与えられた身体を維持するだけで大仕事になり、自分の人生を振り返って、今まで健康に過ごせた、宇宙37億年に比べるとホンの一瞬にもならない、しかしこの長い人生で与えられ使命の一端を果たせたことも、共有された多くの人々に感謝する気持ちで、無(限)から無(限)に帰るのが必然だと思うようになっている。


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2017,09,05 アメリカ第一主義考【この頃思うこと-73-】 [この頃思うこと]

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2017,09,05 アメリカ第一主義考【この頃思うこと-73-】

 この言葉は、鉄鋼・石炭などで栄えたRUST (錆付いた)地帯 を昔の繁栄に戻すと言うトランプ氏の大統領選挙公約の人気とりアピール実現に基いている。

 米国では鉄鋼業が20世紀初頭からの寡占体制で労働者が労働貴族と自賛するほど格段の繁栄で1960頃をピークに粗鋼年産1.2億トン前後で推移、留学中59年の108日に及ぶ大規模ストで労働側の圧勝、その間の生産不足分補給に日本など海外鉄鋼の大量輸入で鉄鋼ユーザーがその良質安価を発見、米鉄鋼業界はその間も体質改善なしで65年頃まで安逸をむさぼる。70年頃気付いたときは既に遅く、突如米国鉄鋼各社はRUST地帯(シカゴから東の北米)製鐵所を廃止し雇用の労働貴族を退職金・新職場紹介もなく一方的に解雇し失業の荒波に放り出す。の時40歳だった白人がいま80歳代で懐旧の念に駆られている。

また、キング牧師の働きで人種差別論議が盛んとなり68年に牧師が暗殺されノーベル賞受賞で世論が盛り上がり、68年成立の公民権法によりある日突如に公然だった白人優先が禁句となり法的には人種差別がなくなったが、これもその頃40歳だった白人はいま80歳代でその受けた教育・環境から心情的には納得のいかない白人も結構いると思われる。それ以前の留学で実体験した60年頃、人種は「白人(最優秀)・黄色人(準白人)・黒人(知的低)」3種類の旧学説が公然で、ホテル・レストランの予約で再々RaceCaucasian Mongolian Negroの一つを選ばされた。いまにして思えば同じ部屋に黒人を入れないためだったと推測される。そう言えば米国の教会は勿論大学でもほとんど白人と準白人のみで黒人は専用のそれらがあったのには心底驚いたがすぐにそれにも慣れた。

 日本は終戦と進駐軍の占領政策で一挙に価値観が逆転、民主主義、人権尊重、平等が欧米の文化と多くの日本人が教育されて誤解していたので、留学で米国の公然人種差別に驚いた次第だ。また鉄鋼業は戦後からの米国流管理手法を懸命に学びそれを基に独自の設備と管理技術を開発し72年までに米国と同規模の粗鋼年産1.3億トンまで20倍近く急成長を遂げた。その間は労働者の給与ベースと情報技術先導は他産業に比し際立っていた。70年に入っての米国鉄鋼業の突然の閉鎖を反面教師とする日本独自の対処と努力で、地域特性も配慮し設備規模と要員の順次縮小に着手、余剰となった労働者は関連会社への(給与差額援助付き)配転、特定地域では高炉の停止など昔日王者の面影こそないが加えて6社の3社体制への合併で、何とか高品質と低コストと順当な利益をいまも堅持している。RUST地帯の再興はこれに負けぬ品質コストが必要となるがそれが可能か?

 この様に日米の当時の社会状況と鉄鋼会の踏んだ対処の違い、それに該当時期に教え込まれた白人主義のRust地帯で古き良き時代を過ごしその後貧困にあえいだ高齢の白人達にとってトランプの公約に飛びつくのは心情的に分かる気がするし、同時に頼朝の前で静御前が「しずやしず しずのおだまき 繰り返し 昔を今になすよしもがな」と舞った故事にまつまでもなく歴史上の昔に戻すことの難しさに目覚める日もそう遠くない様に思える。

 


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