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三春の滝桜と桜名所を追っての旅 【この頃思うこと-20】 [この頃思うこと]

三春の滝桜と桜名所を追っての旅【この頃思うこと-20-

 四季は少し高緯度ならどの国にもある筈だ。2年以上は住んだ欧米での思い出も多くは季節と関連しているし、一夏過ごした常夏のインドネシアでも、現地の人には若干異なる季節感があるようだ。しかし、日本での季節はそれらと比べると、均等な長さで、区切りがわかり易く、より身近かに感じられる。それは、四季と共に大きく変化する山水に恵まれた自然環境にもよるのだろう。その季節のなかでも、日本の春は格別だ。3月を迎えると国内を南から北へと前後一週間ほどしか続かない満開の桜前線が移動し、あたり一面が桜の花で飾り立てられる。

 これまでに生活した九州、東京、近畿、そして靜岡とどこでも春になると近辺には桜の名所にこと欠かない。それに加えて、今年は「故郷に近い三春の滝桜を是非一度は見たいたい」との家内の希望に私も乗り気になった。自分で宿泊や移動手段を手配するのは面倒だし、バスツアーが簡単だと格好のものを見つけた。ただ、三春だけではなく1都6県の桜の名所を2泊3日で1000km走り抜けるいささか強行軍だが、いまの体力なら座席にいさえすれば一切があなた任せで済むと割り切った。問題は日程を何時にするかだ。2月時点での満開時期の予測は困難で、エイヤと4月第2週で申し込んだ。3月中は天気図が気になり、4月に入ると急に暖かくなり東北の桜も散るのではと心配したり、また寒くなって強風が吹いたりすると少し早すぎたかなと思ったりして一喜一憂だった。

 幸い出発当日は好天気で、7時過ぎの新幹線で東京へ。そこからから、バスでの栃木・宮城・新潟・福島・群馬・埼玉と東北自動車道を桜の名所巡りが始まる。栃木・福島の両県を通過し、宮城県の「樅の木は残った」で有名となった船岡城址公園の桜と、白石川堤の千本桜の辺りの、一面満開の桜は「見事」の一語に尽きる。それから、来た道を戻り、夕方6時少し前に主目的地の福島県三春の滝桜へ着いた。夕暮れ時ですぐにライトアップが始まった。なだらかな斜面に樹齢千年は超すという名老木の周り30メートルくらい外に囲んだ柵の周りは多くの人で溢れている。その真ん中に、一本だけの幹の周り10メートル、高さ10メートル、縦横の幅20メートルほど一杯に満開の桜の花を張り出している姿には、見とれて感嘆の言葉すら出ない。沢山の支柱を立て手入れが大変だろうが一本の桜でこれだけ壮大美麗な桜は見たことがない。遠路はるばる見に来た甲斐は充分にあった。しかも

ちょうど満開の時期に合ったとは幸運だった!!

 

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翌日も好天気で、会津若松の鶴ヶ城を訪ねたがここの桜にはまだ早くつぼみだったが、そこから山越えの磐越自動車道では残雪すら見られたほどだから無理もない。それでも新潟JCを通り日本海に面した米山辺りではあちこちと満開の桜が車窓から楽しめた。越後の高田城趾では4000本あると言う桜が満開。夜桜のライトアップで辺り一面の花盛りは壮観だった。最終日の、松代近くの桜名所100選に入っている800本の臥竜公園の桜並木桜も見頃だった。それから東京までの帰路に立ち寄った長瀞の桜は1週間前が満開だったそうですでに葉桜で、畳岩からの渓谷の端麗な眺めで終わった。

 幸運にも主目的の、たった一本で華麗な三春滝桜や、宮城の船岡城址公園の桜と白石川堤の千本桜、新潟の高田城跡の4000本桜、長野の800本の臥竜公園の桜並木桜はいずれも満開。会津での早過ぎのつぼみ、長瀞でのは遅すぎ過ぎの葉桜と共に3日間ひたすら桜名所を追っての1000キロの旅を無事終え感謝であった。

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   白石川堤一目千本桜              船岡城址公園の桜          高田城址の夜桜


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